歯を失う原因の第一位は歯周病です
近年虫歯になる患者さんは減少してきましたが、代わりに増えてきたのが歯周病です。ある調査によると、成人の約8割が歯周病にかかっているという驚きの結果もあります。なぜここまで数が増えてきたのでしょうか?それは歯周病が、痛みなど自覚症状のないまま静かに進行してくため、気付いた時にはすでに重症になっているケースが多いからです。
歯周病のメカニズムは、食べカスなどを餌に口腔内に細菌が増殖することで始まります。歯の周りにバイオフィルムやプラーク(歯垢)を形成。特に歯周ポケットと呼ばれる歯肉の奥深くに入り込むと、そこは空気が入らず、じめじめとしているので細菌にとって絶好の繁殖スポット。進行を早い段階で食い止めないと、抜歯が必要となるケースも出てきます。さらに血液を介して、糖尿病やメタボなど全身疾患の原因となっていることも明らかになってきました。将来の健康を守るためには早目の予防が必要不可欠です。
30秒で出来る簡単歯周病診断!
以下のような症状はございませんか?一つでも当てはまった方は、ぜひ一度当院へご相談ください!
- 歯が染みることが多い。
- 硬いものを噛むと痛む。噛みにくくなった。
- 硬いものを食べたときや、歯を磨いた時に歯茎から血が出る。
- 喉が渇くことが増えた。
- 最近口臭が気になる。
- 口の中がネバネバする(起床時)
- 歯に隙間があり、食べ物などが詰まりやすい。
- 歯の白い部分が長くなったような気がする。(歯茎が下がった)
- 歯がグラグラする。浮いている気がする。
- 歯茎がぶよぶよして赤く腫れている。もしくは膿が出る。
歯周病の予防と治療
位相差顕微鏡(ぺリオスコープ)
で歯周病菌を把握
細菌は非常に小さいため肉眼で見ることは出来ません。しかし、当院では位相差顕微鏡「ペリオスコープ」と呼ばれる装置を導入し、口腔内の細菌を肉眼で見ることを実現しました。
特に歯周病は細菌による感染症です。この装置を使うことで、現在患者様の口腔内がどういう細菌バランスで成り立っているのかを把握出来ます。検査は、患者様の歯垢(しこう)を採取するだけのまったく痛みのない検査です。歯周病になりやすいかどうか、客観的な情報を得られるので今後の治療計画をより詳細に立てられます。
ブラッシング指導と歯石除去
当院では、歯科医師によるブラッシング(歯磨き)の指導を行っています。「それは子供のときだけで十分じゃないか?」と思われる方もいるかもしれません。
しかし当院は、実は大人の方にこそ指導が必要だと考えています。ブラッシングは普段当たり前に行っているので、知らず知らずのうちに癖がついてしまっていることも。そのため、必要な箇所の清掃がきちんとできてないケースが多くあります。
歯垢染色剤を使い、磨き残している箇所を確認してブラッシング。その後、スケーラーで歯石を丁寧に取り除いていきます。全身の健康を守るためには、歯周病予防は必要不可欠です。そのため当院は、歯が痛くなったら来ていただく場所ではなく、健康な生活を維持するために来ていただく歯科医院であることを心がけています。
バクテリアセラピーを導入
善玉菌で口腔内管理
「バクテリアセラピー」とは、スウェーデンのカロリンスカ医科大学が中心となって開発した最先端の予防医学です。 優れた善玉菌(良い働きをする菌)により口内菌のバランスを管理する事によって、お口だけではなく、全身疾患の補完治療や予防につながります。
世界63の国と地域の医療機関、施設が導入し、その安全性は高く評価されています。 性別に関係なく、赤ちゃんや妊娠中の方、年配の方、治療を受けている方も安全で安心、そして簡単にスタートする事が出来る予防プログラムです。
善玉菌として乳酸菌は広く知られていますが、その中でも母乳に含まれ、赤ちゃんが生まれて最初にお腹に入れるL.ロイテリ菌(ラクトバチルス ロイテリ菌)は悪玉菌に対して抑制力を示す事から、口腔内の菌では歯周病菌や虫歯菌に有効です。 もちろん口腔から胃や腸にも生きたまま届き定着しますので、ピロリ菌の除菌、整腸効果が期待できます。
磯田歯科医院では、歯科領域にバクテリアセラピーを取り入れ患者様の健口をサポートいたします。